アスファルトは一見すると、硬い石のように見えますが、実は元となっているのは石油を生成した際にできる物です。 これが今回のテーマ、轍の出来やすいアスファルトというのと何が関係があるかというと、実は同じく石油を原料とするプラスチックと同様に、アスファルトも熱に弱い性質があります。
つまり日光で暖められたアスファルトは柔らかくなり、車などの重量物が通過する際の重みで、轍が出来てしまいます。
鉄筋コンクリートなどでは、熱を加えても変形することはほとんどありませんので、これはアスファルト舗装ならではの問題です。
多少の轍なら何も問題はありませんが、轍が増えたり深くなると、水たまりが出来たり、車の車輪が取られたりして乗り心地が悪いです。
そこで、アスファルトは定期的に轍を埋める補修が大切になってきます。
基本的に、アスファルトは、既存のアスファルトの上に新しいアスファルトを如くことができるので、施工費用も工期も短く出来ます。もしこれがコンクリートの場合は簡単には行きません。コンクリートの場合は、既存の舗装面を砕いて取り除いた上で、鉄筋を配して再度コンクリートを流し込み、硬化するまで待たなければいけません。
アスファルトならそうした時間は不用。路面の温度が規定より下がれば直ぐに使えるようになりますので、工場内などの舗装にもおすすめです。轍の出来やすいアスファルト舗装だからこそ、定期的に轍の補修をおすすめします。