アスファルト塗装と聞くとまっ先に思い浮かぶのは道路の塗装でしょう。黒いアスファルトが長く敷き詰められている姿は日本全国で見られるもので、確かに代表的なアスファルト塗装の施工場面です。その他にも駐車場の地面塗装など、アスファルトは車が行き来するような場面で使用されるイメージが強く、黒色で一定の性質を持っているものだと思われていることもあるようです。ですが、アスファルトは時に大きく姿や性質を変えて使用されていることもあります。そもそも、アスファルトは塗装の際に柔らかい状態で使用されていることからも分かるように、まず様々な成分を混ぜ合わせ、場面に合わせて調整が行われることが珍しくない素材なのです。水分などの割合を変えれば固さも調節することができますし、雨が降った時の排水性や遮水性なども、同じような姿に見えて大きく違っていることが少なくありません。また、住まいのお庭や公園などで行われるアスファルト塗装では周囲の景観との調和も大切ですから、一般的な黒色だけでなく、白、黄色、赤など、色のある成分を混ぜて様々な色彩を持ったアスファルトが作られ、使用されています。このように、今やアスファルトは多様な場面で性質や見た目を変えながら使用されており、当初抱いたイメージ通りの形だけでなく、自分の好みや住まいの環境に合わせた選択もできるようになっているのです。