アスファルト舗装=道路というくらい、我が国においては道路の標準的仕様となっています。ところで、同じように見えるアスファルト舗装にも雨水の処理によっていくつか種類があるのをご存知でしょうか。最も一般的なアスファルト舗装は、中央部から側溝へ勾配を付けて、雨水をそのまま弾いて表面を流します。強度があるので主要道路などによく使用されていますが、雨量が多い場合などは、側溝の排水処理が間に合わず水溜りになることも多く、それが頭を悩ます問題の一つでした。そこで最近では「透水性」のアスファルト舗装が登場し増えてきました。透水性アスファルト舗装は、一般のアスファルト舗装に比べ強度はありませんが、アスファルト舗装でありながら水を浸透させ地中へと排水するので、自然に近い雨水排水が出来、地上で水溜りを作ったりせずに済みます。歩道や駐車場などでよく利用されます。このように、近年のアスファルト舗装は場所によって使い分けて施工されています。