道路の舗装工事にアスファルトを使う場合、表層面にアスファルトと骨材などを混ぜたアスファルト混合物を使用します。アスファルト混合物に使用される材料には3種類あり、それぞれ、「粗骨材」「細骨材」「フィラー」と呼ばれています。それぞれ骨材に含まれる粒の大きさが違い、粗骨材と細骨材に関しては、それぞれコンクリートとモルタルを作る際に用いられます。これらの材料とアスファルトを所定の割合で混合したものをアスファルト混合物といい、フィラーを用いたアスファルト混合物は、粘度を高め混合物の隙間を埋める働きをするのです。そのためアスファルトはコンクリートと違い加工がしやすく、温度変化によるひび割れなどのリスクが低いのです。アスファルト混合物には、アスファルトと骨材を加熱して作る加熱アスファルト混合物とアスファルト乳剤を常温で使用する常温アスファルト混合物があります。これは、加熱した状態で混合するか、常温の状態で混合するかの違いです。耐久性は加熱アスファルト混合物の方が高いですが、常温アスファルト混合物は、貯蔵ができるため、簡単な舗装材料や補修材料として用いられます。このように、アスファルト混合物は、優れた機能を有し、アスファルト舗装の最上部になる表層面にアスファルト混合物を利用することで、交通の安全性や快適性など、路面の機能を確保することができるのです。