地球温暖化の影響からか、近年夏になると各地でゲリラ豪雨が頻繁に起こり、道路がすぐに冠水して交通に支障をきたす場面を多く目にします。洪水を初めとする自然災害への対策も進めなければなりませんが、都市部ではそこまで大きな災害ではないにせよゲリラ豪雨などが起きてしまえば、すぐに冠水してしまうような脆弱なインフラも多いのです。近頃は雨水が溜まりにくい構造をしている道路も増えてきていますが、それでも雨水がある一定の量を超えてしまった途端に道路の表面が水浸しになってしまい、低地では冠水が起き事故の原因となることがあります。最近イギリスで新しい技術を取り入れたアスファルトが開発されました。なんと毎分4000リットルの水(降雨量に換算すると1時間半で学校の25mプールの容量に匹敵)に対しても、全く表面に水が溜まらない新しいアスファルトの基本的な概念は、雨水が溜まりにくい構造をしている道路と同じですが特殊な素材を採用することで隙間を大きくしても丈夫さを損なわないようにし透過性を極端に高めています。表面のアスファルトは隙間が大きな構造で透過性を維持し、その下の層には透過された水を排水するためのシステムを配置します。このようなアスファルトの技術革新はゲリラ豪雨などの災害対策の他、自動車の走行性能向上や騒音対策など大きく寄与します。