普段何気なく歩いている道路や使っている駐車場、そしてマンションなどの建物。それらの舗装工事にはアスファルトやコンクリート、ブロックなどさまざまものが使われていますが、特にアスファルトとコンクリートの違いが分かりにくいとお思いの方は多いのではないでしょうか。まずなんといっても大きな違いは、その材質。原油を蒸留させ、ガソリンや灯油などを抜いた後の残油がアスファルトになります。それに対し、コンクリートは砂や砂利、水をセメントで固めたもので作られています。このような材質の違いからそれらの色が異なり、アスファルトは黒っぽい色、そしてコンクリートは白っぽい色をしています。それではその用途はどのようになっているのでしょうか。一般的には道路の舗装にはアスファルト、そして建築資材としてはコンクリートが主に使われています。その理由には、「舗装工事から通行までにかかる時間のかかり方が異なる」ということが挙げられます。例えば道路を舗装する場合、コンクリートを使用すると、完全に固まるまで時間がかかってしまうので人が通行できるようになるまでに日数を要してしまいます。しかしながら、アスファルトの場合、転圧終了後、温度が下がってしまえばその上を通ることが可能になるので、道路に非常に適しているのです。もしご自宅の駐車スペースなどの舗装工事を依頼される場合には業者の方にもご相談のうえ、このような特徴やご自身のご要望も踏まえて適切な材質のものを選ぶようにしましょう。