私たちが生活する街中では、多くの場所にアスファルト舗装がされています。蒸し暑いこの時期ですと、アスファルトの照り返しでより一層温度が高く感じる場合があります。夏場は地域によって台風が直撃したり、ゲリラ豪雨が起こったりと天候が不安定になることがしばしばあります。皆様は、雨が降った時に「ニオイ」を感じたことはありませんか?雨のニオイには、アスファルトが大いに関係しているのです。
雨のニオイは、「ペトリコール」と「ジオスミン」という化学物質が原因だと言われています。ペトリコールとは、ギリシャ語で「石のエッセンス」の意味があり、湿度が上がることによって、鉄分の触媒としてペトリコールが生み出されるようです。雨が降り始めるとペトリコールは雨によって流されてしまうため、「雨が降りそうな予兆のニオイ」だと言えます。
また、ジオスミンは雨が降ったあとにニオイが発生する化学物質であり、ギリシャ語で「大地のニオイ」の意味があります。雨が降ることによってアスファルトに付着していた土埃や、地面の土を叩くことによって土中の微生物がジオスミンを放出するためだと言われています。
雨のニオイに関しては、他にも様々な諸説があるのでこちらはその中の一説になります。雨のニオイを「有害」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、人体には無害なのでご心配いりません。どうしても不安が拭えない方は、舗装工事の際に業者に相談してみましょう。