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アスファルト舗装をDIYでやってみる!危険なクラックや段差を自分で補修する方法
自宅の駐車場や庭にアスファルトを用いる人が増えているようです。同時に、舗装をDIYで行う方も増加傾向にあるようです。
アスファルトを長く使用すると、ことでひび割れやへこみができてしまいます。放っておけば破損部分が広がり歩行中躓いてしまったり車のタイヤが引っかかってしまったりする危険があります。
今回は、DIYでアスファルト舗装する方法と手順だけでなく、舗装後に気になるクラックや段差の補修方法もご紹介します。
業者によるアスファルト舗装との違いと業者へ依頼するメリットについても触れていきますので、今後DIYでアスファルト舗装をしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
アスファルト舗装は自分でできるのか?
アスファルト舗装は溶解や圧着のための重機を使用する大変な作業だと考えられがちですが、実は自分で行うこともできます。
自分で舗装する場合はプロが使用するアスファルトとは異なる素材を使用します。
また施工手順も大きく異なります。
ここではDIY用のアスファルトについて、アスファルト舗装を自分で行う場合の手順、自分で舗装する際の注意点について説明します。
DIY用のアスファルトも販売されています
DIY用のアスファルト舗装の材料はホームセンターなどで売られています。
溶解や圧着のための特別な機械を必要とせず、また常温で使用できるので、簡単に舗装できるのが特徴です。
通常のアスファルト合材は、溶解し冷却することで固まる仕組みになっており、硬化する前にローラーなどでしっかりと圧着する必要があります。
しかしDIY用のアスファルト舗装材料は舗装したい場所へアスファルトを敷き、締固めすることで固まるようになっています。やけどの危険性もなく施工自体も簡単に行うことができます。
DIY用の簡易アスファルトにおいて重要なのが締固めです。溶解し冷却させて固めるアスファルトとは違い締固めのみで固めるので、通常のアスファルトよりは衝撃に弱いです。
局部的に力が加わることで変形してしまうこともあるため、しっかりと締固めを行うのが大切です。
締固めに加えて接着剤を使用することでより強固なアスファルトに仕上げることができます。
接着剤にはアスファルト乳剤を使用します。こちらもホームセンターなどに売られており、簡単に手に入れることができます。
締固めだけでなくアスファルト乳剤も一緒に使用してより強固なアスファルトに仕上げましょう。
アスファルト舗装の手順
・エアコンプレッサーや箒などで舗装箇所の土や砂利、ほこりや雑草などを掃除する
・舗装箇所にアスファルト乳剤を頒布する
・その上に簡易アスファルトを敷く
・スコップなどで敷きならす
・しっかりと締固めする
・完全に硬化するまで数日間待つ(簡易アスファルトの種類によってはこの時に水をかけるものもある)
自分で舗装するときの注意点
プロが施工するアスファルトとは強度が違うため、締固めはしっかりと行うようにしましょう。
靴で踏みつけて締固めを行うと圧力が部分的に偏ってしまう可能性があるので、ブロックや角材、レンガなどの道具を使って締め固めることをおすすめします。
アスファルト乳液を使用するときは周囲のものに付着しないように注意しましょう。
アスファルト乳液の性質上服に付着してしまうとなかなかとることができません。周囲の物に付着した場合でも簡単に落とすことができないため、飛び散っても大丈夫なように、作業を行える服装と環境を整えましょう。
アスファルトのクラックや段差を自分で補修する方法
アスファルトの損傷具合によっては、店舗に売られている商品を使用することでアスファルトの補修を自分でも行うことができます。
損傷の程度に応じて使用する補修材が変わりますので、補修材選びは慎重に行いたいものです。
ここでは損傷具合と適した補修材の種類、補修剤ごとの使用方法、自分でアスファルトを補修する際の注意点についてご説明します。
アスファルトの状態で補修材が変わる
アスファルトの劣化には様々な症状があります。初期症状としては表面に亀裂が入り、ひび割れるというものです。
この状態にはシールタイプの補修材がおすすめです。シールタイプは3mm未満の浅いひび割れであれば様々な場所で使用できるように作られています。
補修時は水分やほこりがあるとうまく接着できない場合もあるため施工場所は十分に乾かしておく必要があります。
シールでは覆えない大きさや深いひび割れの場合はスティックタイプの補修材を使用します。
スティックタイプはタイヤの摩耗が多い場所への使用に向いています。
ただしこちらも補修時は水分やほこりに弱いため施工場所を乾燥させておく必要があります。
ひび割れを放っておくことでひび割れが深くなり、次第にポットホールができてしまうこともあります。
このような大きな損傷の場合はマイルドパッチなどを使用します。
アスファルトの補修手順
▽シールタイプの補修手順
・エアコンプレッサーなどを使用しひび割れ内部とその周囲の砂利や土、ほこりを取り除き、水分を飛ばす
・シールをひびの上に貼りつけローラーや踏みつけによって圧着する
・剥離シートをはがす
・ハンドバーナーなどで炙りなじませる
▽スティックタイプの補修手順
・エアコンプレッサーなどを使用しひび割れ内部とその周囲の砂利や土、ほこりを取り除き、水分を飛ばす
・スティックの先をハンドバーナーなどで炙り柔らかくする
・溶けたものをひび割れに垂らし流し込んでいく
・乾くのを待つ
アスファルトを補修するときの注意点
・接着力を高めるために路面の水分やほこりなどをよく取り除く
・水が常にたまる場所、溜まっている場所の施工はその後の劣化が早い
・加熱しすぎると劣化を早めてしまうため、バーナーを使用する際には注意する
・使用する製品の特徴や注意事項をよく理解した上で使用する
本格的な補修が必要なときは業者に依頼
簡易アスファルトや補修材を使用すれば自分でアスファルトを舗装することができます。
しかし本格的なアスファルト舗装を行いたい場合は業者へ依頼することをおすすめします。
DIYでのアスファルト舗装と業者によるアスファルト舗装との違いや業者へ依頼するメリットを見ていきましょう。
DIYはあくまで応急処置
便利な素材が増え、DIYでアスファルト舗装をできるようになってきました。
しかし自分で扱えるアスファルトはまだまだ業務用のアスファルトとは違い、業務用のような強度を再現することは難しいです。
また簡単に舗装・補修できる分、早く劣化しやすくひび割れの再発も起こるようです。
見た目も人工芝のDIYなどのようには綺麗にいかないことが多いです。DIYでのアスファルト舗装はあくまで応急処置という考えで行うのがよいでしょう。
業者は仕上がりがきれい
アスファルト舗装の業者は、溶解や圧着をするために専用の重機を使用するため、とてもきれいに仕上げてくれます。
素人が行うDIYでは表面をきれいな平らにすることが難しく、業者の舗装のような見た目の美しさを実現させるのは厳しいでしょう。
また重機による締固めを行うので、DIYでのアスファルト舗装とは違いとても強度があります。
舗装後はDIYより劣化しづらいことも業者へお願いするメリットの一つです。
業者はただアスファルトを舗装するだけではなく施工する場所の傾斜の計算も行っています
水はけなどが気になっている場合は業者に相談することで、傾斜をつける方法などを用いて解決できるかもしれません。
DIYと業者の違い
まずは使うアスファルトの種類が違います。
機械を使用しなくても簡単に施工できるDIY用の簡易アスファルトは、強度や劣化スピードなども業務用のアスファルトとは変わってきます。
締固めについても業者は重機を使用するためDIYよりも強度があります。最終的な仕上がりも業者へお願いする方が綺麗になります。
傷口やくぼみの応急処置をある程度行うことはできますが、広い範囲でアスファルトを舗装したいという場合は特に業者へ依頼することをおすすめします。
まとめ
アスファルトを自己舗装するためのポイントは以下のようになっています。
・簡易アスファルトで強度を上げるためには締固めが大切
・アスファルト乳剤など接着剤を使用するとより強固になる
・アスファルトの状態に合わせて補修材を選ぶ
・仕上がりを気にするならやっぱり業者への依頼がおすすめ
アスファルトの破損をDIYしようと考えている方は以上の点を参考にしてみてはいかがでしょうか。


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外構工事でお悩みの方必見!アスファルト舗装の事例をご紹介
家と同じように長く使用してく外構。せっかくなら家の雰囲気に合っていて便利なものにしたいと思いますよね。しかしいざどのようなデザインにしようかと想像しても、細部まで具体的には浮かびません。そんな時には、実際にどのような外構があるのか、どのような舗装の事例があるのかを知っておくことで理想の外構を見つけられるかもしれません。
ここでは外構工事でアスファルトを使った事例と舗装効果について、アスファルト舗装とコンクリート舗装の違い、理想のエクステリアに仕上げるためのポイントについて説明します。
目次
外構工事でアスファルトを使った事例と舗装効果
昔は外構にはコンクリートがよく使用されていました。アスファルトと言えば道路の舗装材というイメージがあります。しかし近年アスファルトの機能性の高さやデザインの増加により外構にアスファルトを使用する人も増えてきました。そのため外構舗装にはアスファルトとコンクリートのどちらを使おうか迷う人も多いと思います。
いろんなタイプの家における外構工事の事例を知ることで、参考にできるかもしれません。
ここではアスファルトを用いた外構工事の事例と舗装効果について紹介します。
アスファルトを使った工事の事例
【施工例1】
・施工イメージ
陸屋根を用いたモダンな家
色は黒基調でシックな感じ
全体的に無機質なイメージ
・要望
外構部分を家のイメージと合わせたい
デザイン性が欲しい
子供がいるので庭は無いが遊び場が欲しい
・舗装場所
駐車場
玄関前
【施工例2】
・施工イメージ
ところどころにレンガが使用された洋風の家
色はクリーム色とレンガのオレンジで明るい感じ
全体的に暖かいイメージ
・要望
家のイメージに合った洋風な外構にしたい
緑の多い外構にしたい
玄関前の階段横にスロープを取り付けたい
・施工場所
駐車場
玄関前
施工内容とアスファルト舗装の効果
【施工例1】
・施工内容
外構のメイン舗装にアスファルトを使う
部分的にコンクリートを使ってアクセントをつける
・効果
アスファルトの無機質感と家のデザインがマッチ
アスファルトはのっぺりした印象になりやすいが、アクセントを入れることによって全体的に引き締まる
部分的に芝生+砂利を入れてお子様の遊び場を作る
排水・大きなすべり抵抗のおかげで雨の日でも安心して歩ける・駐車できる
【施工例2】
・施工内容
駐車スペースにデザイン性の高いアスファルトを使う
スロープの脇にレンガを使用する
スロープの脇や駐車場の端など小さな面積に芝生や木を設ける
駐車スペースと玄関前を軽く区切るためにワイヤーメッシュフェンスを設置
・効果
スロープの脇や駐車場の隅に木を植えたり芝生を設けたりすることで緑が増え明るい印象になる
緑を入れることによって全体的に引き締まる
排水・大きなすべり抵抗で雨の日でも安心
アスファルト舗装とコンクリート舗装の違い
アスファルトとコンクリートにはそれぞれ特徴があります。機能性やデザイン性だけでなく価格や補修のしやすさなども、決めるためのポイントになってきます。アスファルトとコンクリートそれぞれの違いを見比べて、自分に合った舗装方法を見つけましょう。
ここではアスファルトとコンクリートの機能性、デザイン性の比較、舗装方法を選ぶポイントについて説明します。
機能性を比較
【アスファルト】
・走行性がよく、ロードノイズが生じにくい
・舗装がしやすく短時間で作業できる
・くぼんだりかけてしまった場合でも修理がしやすい
【コンクリート】
・耐久性・強度が高く、メンテナンスが少なく済む
・費用対効果が高い
・固まるまでの時間が比較的短い
デザイン性を比較
【コンクリート】
・モルタル造形 …… レンガタイルのようなデザイン
・オーバーレイ …… 本物の石に見える石畳風のデザイン
・生コン一発 …… 土間コンクリート舗装の表面にスタンプを押す作業によって床のデザインを選択できる
【アスファルト】
・ランダム・ブルーストーン …… レンガタイルのようなデザイン
・石切模様 …… さまざまな大きさの長方形がランダムに組み合わさったようなデザイン
・オールド・ロンドン …… レンガ畳で弧を描いたようなデザイン
・小ブル・サークル …… レンガ畳を円形に描いたようなデザイン
コンクリートのほうが、幅が広くデザイン性の高い模様を選ぶことができます。しかしデザインされたアスファルトもあるためオシャレな外構することも可能です。
舗装方法を選ぶポイント
外構を作る際、何を重視するのかによって舗装方法が変わってきます。
・頑丈さを重視する → コンクリートを選択する
・長年使用するためDIYで補修できる方がいい → アスファルト
・走りやすさや歩きやすさを重視する → アスファルト
・早く施工してほしい → アスファルト
・デザイン性を重視する → デザインコンクリート・デザインアスファルト
理想のエクステリアに仕上げるためには?
理想のエクステリアに仕上げるためには、どのような舗装があるのかを知っておくことが大切です。さまざまな舗装を見て、自分はどのようなデザインにしたいのかを考えましょう。
また、アスファルトの業者へ相談しより理想的な外構デザインを提案してもらうこともできます。
ここでは外構に使われる様々な舗装について、業者に依頼する際に大切なコミュニケーションについて説明します。
知っておきたい様々な選択肢
アスファルトには排水機能やすべり抵抗などの機能があります。頑丈さや希望するデザインを考えた結果コンクリートでの舗装を選んだ場合でも、アスファルトの機能が必要となる一部分だけをアスファルト舗装にすることもできます。外構に使われる舗装を紹介します。
・石貼り舗装
玄関前から玄関までを石貼りにしてアクセントとして使用する
・洗い出し舗装
アプローチなどの歩道部分に洗い出し、駐車場はアスファルトの組み合わせなどを提案
・インターロッキング舗装
花壇周辺など、自動車が入らない部分のみインターロッキング舗装を使用
・芝舗装
車のタイヤが乗らない部分は芝舗装にして景観を変える
このように多種多様な舗装があります。これらを上手に組み合わせることで理想の外構を作りましょう。
業者とのコミュニケーションも大切
大がかりな施工をする場合、業者へお願いすると思います。その際に業者とのコミュニケーションをきちんと行っておくことで、より良い外構を作ることができるかもしれません。業者はアスファルトの特性や種類についてたくさんの知識を持っています。どのような外構にしたいのかをイメージできているのであれば、そのイメージや要望、予算などをきちんと伝え、業者の方からデザインや予算を提案してもらいましょう。
また、施工の相場を知るためにはたくさんの業者で見積もりをすることも大切です。アスファルトの業者をお探しの方は是非当サイトへご相談ください。
まとめ
外構工事についてお悩みの方は、以下のことをポイントにして考えてみてはいかがでしょうか。
● アスファルトはのっぺりしやすいがアクセント素材を取り入れれば全体的に引き締まる
● アスファルトには排水やすべり抵抗などの機能がある
● コンクリートもアスファルトにも様々なデザインがあるため好きなデザインのほうを選択する
● 業者とコミュニケーションをとることでより良いデザインや予算を提案してもらう
これらのことを念頭に置き、納得のいく素敵な外構にしましょう。


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外構工事でアスファルトを使うときの手順をわかりやすく解説
外構とは住宅の建物以外の敷地内構造物、エクステリア全般を指す言葉です。塀やお庭の垣根のほか、駐車スペースや玄関周りのアプローチ、土間などもこれにあたり、舗装を行う方も多いかと思われます。
外構の舗装には一般的にコンクリートやアスファルトが用いられますが、ここではアスファルトを使用する際にどのような手順と工程を踏むのかを段階に分けてご説明していきます。
また、外構工事にアスファルトを使用するメリットとデメリット、施工面積に対して実際に使用できるまでにかかる期間はどのくらいかなど外構工事に役立つさまざまな知識もご紹介いたします。
アスファルト施工の基礎知識
まずは前提となる基礎知識として、舗装に使用されるアスファルトが具体的にどのようなものなのかをご説明します。
アスファルトの持つ基本的な性質と、地面に敷く際の構造、アスファルトが舗装材としてどんな場所で使われているかなどをご紹介していきます。
アスファルトの基本的な性質
舗装用のいわゆるアスファルトは正式名称を『アスファルト混合物』と言い、アスファルトの他いくつかの材料を配合して製造されています。材料を大きい順に大まかに分類すると以下の通りです。
◆粗骨材
比較的サイズの大きな砂利や砕石です。5mmの目のふるいにかけて残った約85%の大粒のものがこれにあたります。粗骨材が多く混合された舗装路は表面が荒く、耐久性と滑り止め効果が高まります。
◆細骨材
5㎜のふるいにかけて落ちたもので、比較的小粒の砂利や砕石のことを指します。細骨材が多く含まれた舗装路は表面がきめ細かくなり、水やひび割れに対して強くなります。
◆フィラー
石を粉末状に砕いた鉱物質微粉末と呼ばれる素材で、上記の骨材同士の隙間を埋める働きをします。またアスファルトの粘度を高め、衝撃を吸収しやすくなります。
◆アスファルト
石油から精製されるタール状の物質です。上記の材料のつなぎとしてまとめ、アスファルト混合物として完成させる接着剤の役割を持っています。
以上の材料の配合割合によって、アスファルト混合物の『粒度』が決まります。粒度が大きいと頑丈で滑りに強くなり、粒度が小さいと耐水性を持ちひび割れに強くなります。
アスファルト舗装は適度な柔軟性で路面にかかる衝撃を吸収し、水はけが良いため雨上がりの路面をすばやく乾燥させます。
この特性は自動車や歩行者が安全に通行するのを助けるため、アスファルト混合物は全国の道路の舗装に広く普及しています。
また地面をアスファルトで覆うことで雑草が根付くことを抑制できるため、雑草対策としてアスファルト舗装を用いているところも珍しくありません。
全部で7層あるアスファルトの構造
アスファルトによる舗装を構造に分けて見てみると、以下のような7層に分かれています。
◆表層
外から見える一番上部の層です。アスファルトを敷き詰めることによって、路面にかかる荷重や衝撃を分散し、道路を平坦に保つことで自動車や歩行者が快適かつ安全に通行できる状態を確保します。
◆基層
表層の下にある層で、更に下の路盤と表層との間でクッションの役割を果たします。舗装においては表層と基層にのみアスファルトが使用され、それぞれ役割が異なるため使われるアスファルトの種類も変わります。
◆上層路盤
すぐ上の基層を均一に支え、上部から伝わってくる荷重を更に分散させる役割をもった層です。
◆下層路盤
上層路盤を支えるもう一つの路盤です。路盤を二層構造にすることで、荷重の分散性を高めることができます。
◆構築路床
路盤の下部の層で、表層から1メートル程度の深さに敷設されています。上部から伝わってくる荷重を分散して下方へ流します。
◆原地盤
路床の下の地盤になる部分です。最終的に荷重を支える場所になるため、ここが軟弱な場合は改良を加えられることもあります。
◆路体
地盤を更に支える、土壌の部分です。舗装工事は一般的にここまで掘り下げてから層を重ねていくこととなります。
舗装材としてアスファルトを見た場合、特に秀でているとされているのが柔軟性です。
同様の舗装材としてコンクリートと比較した場合、コンクリートが10センチ程度の厚みで施工しないとひび割れが起きてしまいがちなのに対して、アスファルトはその半分の5センチでひび割れることなく使用が可能です。この利点は材料費や工数の削減というかたちでコストを抑えられることにつながります。
アスファルトがよく使われている場所
一般的にアスファルトを目にすることが多いのは、一般道や高速道路といった道路です。アスファルトはその優れた路面特性から公道の舗装に多用されています。
しかし道路以外でも、補修が容易で施工費用が安く、水はけなどの機能性が高いことから、駐車場や住宅の外構などに使用されることがあります。
アスファルト舗装が完成するまでの流れ
アスファルトの舗装工事には大まかに分けて、『掘削』『路盤整正・砕石敷きならし』『路盤転圧』『アスファルト合材敷きならし』『アスファルト舗装転圧』の5つの段階が存在します。
それぞれの段階ごとに、留意点を交えてご説明いたします。
工程1 路盤を掘削する
道路の土台となる路床や路盤をつくるために、まずは施工エリアを掘り返します。施工する地盤の強度により、路盤を必要な深さ分だけ掘削していきます。地盤が脆弱な場合は地盤補強もここで行います。
掘削後、露出した土壌をローラーなどで踏み固めます。駐車場などで現場にレンガ塀やブロック塀が必要な場合はこの段階で設置しておきます。
工程2 路盤を整正と砕石の敷きならし
掘った穴に砕石を敷き詰めて路盤を形成していきます。下層路盤には大粒の、上層路盤には小粒の砕石が用いられます。
またアスファルトの表面に溜まった雨水などがスムーズに側溝へ流れてようにするため、路盤の高さと勾配を決めます。駐車場の形状(細長い駐車場など)によっては、勾配が多く必要な場合もあります。
工程3 路盤の転圧をする
砕石密度を高く維持するために路盤の転圧をします。敷き終えた砕石を、更にロードローラーなどで圧力をかけていきます。
所定の密度になるまで固く踏み締めます。転圧が不足してしまうと、地盤沈下が起こることもあるため非常に重要な工程です。
工程4 アスファルト合材を敷きならす
表層及び基層を形成するアスファルト混合物を敷き詰めていきます。アスファルトは加熱することで柔らかくなり冷えると固まるため、必要であれば保温しながらの敷き詰め作業になります。
工事完成後に沈下することを考慮し、前もってアスファルトの仕上げ面をかさ上げする「余盛り」と呼ばれる作業を行っておきます。
余盛りが済んだら路面が平坦になるよう均します。
工程5 アスファルト舗装を転圧する
敷かれたばかりのアスファルトは空気が混じっていて柔らかくふわふわとしているため、ローラーや振動機を使ってしっかりと圧力をかけて空気を抜き、踏み固めていきます。
転圧の際にも温度管理は非常に重要になります。綺麗に仕上げるには高温が維持されていることが必要で、作業中に冷え固まってしまうと歪みやひび割れの原因になります。
十分に踏み固めたあとは、アスファルトが冷えて硬化するのを待って完成です。
アスファルトと土間コンクリートの違いを比較
土間コンクリートとは、地面や床面として施工される平坦なコンクリート舗装のことです。アスファルトと異なりきめ細かく白っぽい表面を持ち、極めて頑丈であることが特徴です。
ここでは、外構工事の舗装材として見た土間コンクリートとアスファルトの、それぞれのメリットとデメリットを比較していきます。
工程や施工時間を比較
土間コンクリートの舗装工事には、一般的に7段階の工程を踏む必要があります。主だった工程としては下記の通りです。
◆掘削
◆路盤材となる砕石の敷き詰め
◆砕石の転圧
◆コンクリートを流し込む型枠の設置
◆ひび割れ防止のための鉄筋(ワイヤーメッシュ)の設置
◆コンクリートの流し込み
◆表面の仕上げ作業
アスファルトの5段階工程に比べて2工程多く、その分工数と期間が多く必要になります。更に、コンクリートは十分に硬化するのに1週間程度寝かせておく必要があるため、その期間は通行が出来ないほか、保温や保湿といった『養生』と呼ばれる作業が別途必要になります。
施工後数時間程度で硬化が完了するアスファルトと比較すると、工期が長引く傾向にあるのが土間コンクリートのデメリットといえます。
メリットを比較
アスファルトと土間コンクリート、それぞれのメリットを下記に比較します。
▶アスファルト
・透水性(水はけ)が良く、雨上がりでも滑りにくい
・摩擦に強く、自動車が通行することによる擦り減りが起こりづらい
・柔軟性があるため、補修や解体の際にも舗装を剥がしやすい
・施工コストが安い
・数時間で硬化するため工期を短くしやすい
▶コンクリート
・耐久性が非常に高く、長年の使用に耐える
・着色や模様などをつけやすく、デザイン性が高い
・頑丈なため剥がれにくく、雑草などによって舗装が持ち上げられて亀裂が生じることが少ない
・施工可能な業者が多く、吟味しやすい
こんな方にはアスファルトがおすすめです
外構工事を行うにあたって、希望される仕様は人によってさまざまかと思います。
その中でも特に、以下のようなご要望にアスファルトは応えやすく、おすすめできます。
アスファルトの機能性が必要な方
アスファルトの重要な特性である水はけと摩擦に対する強さは、道路と同じように車の使用に適しています。
例えば駐車場の舗装にアスファルトを敷設すれば、雨が降っても水が溜まりにくく、車の発進時にもスリップしづらいため安全に出し入れすることができます。
また修繕や改築など一度舗装を剥がす必要がある場合、コンクリートはその頑丈さが災いして破砕するのに時間と手間がかかりますが、柔軟なアスファルトは撤去もしやすいというのも重要なポイントです。
早く外構工事を完成させたい方
土間コンクリートが打設後最低でも1週間程度の養生期間が必要であるのに対し、アスファルトは数時間程度で硬化が終わりすぐに使用できるようになります。
また施工に必要な工数も少ないため、比較的短工期で外構工事を終えることができます。
そのため、なるべく短い工期で外構の舗装工事を済ませたい方にはアスファルト舗装をおすすめします。
外構工事の予算を抑えたい方
高い耐久性が魅力の土間コンクリート舗装ですが、柔軟性がないためひび割れを防ぐには鉄筋やワイヤーを骨組みにしたうえで分厚く打設する必要があります。
一方で、柔軟なアスファルトはひび割れに強く、コンクリートのおよそ半分程度の厚みでも問題なく使用が可能です。この性質は単純に必要な材料が鉄筋分を含めれば半分以下で施工できるということであり、またアスファルト自体の相場もコンクリートに比べて安い傾向にあるため、工事費用を抑えやすいとされています。
外構工事の予算を抑えたい場合に活きる特徴です。
まとめ
外構工事にアスファルト舗装を用いる場合に知っておくと便利な基礎知識をここまでご紹介してきました。要点をまとめますと以下の通りになります。
・アスファルトの舗装は7つの層に分かれていて、5段階の工程を踏んで敷設される
・アスファルトの大きな特徴として透水性と耐摩耗性があり、適度に柔軟なため自動車の通行に適している
・同様の舗装材として土間コンクリートと比較した場合、施工や撤去のしやすさと費用面で優れている
アスファルトは全国の道路で使われてきた実績のある、優秀な舗装材です。その特徴と適するシーンを把握して、最適な外構工事を実施しましょう。